コロナ禍拡大の警戒のただ中で、そもそも沖縄の年中行事である清明祭(シーミー)が開催できるのか気になって仕方なく、参加するべきかと頭を痛めている方も多いでしょう。
今年はやめるのか、あるいはなんらかの対策をして開催するのか。 考えるヒントになるように調べてみましたので、今回はシーミーをどうするのかについて考えてみたいと思います。
2022年も県や医師会が対策要請
沖縄県や県医師会がいくつかの対策法を呼びかけました。
1・密集・密接・密室を避ける
県外から沖縄旅行の割り引き 九州拡大を見送り 沖縄県、コロナ拡大を警戒 県民対象は継続
「九州・沖縄」など県境をまたぐ旅行を割り引く国の観光支援事業「地域ブロック割」適用を沖縄県が見送ったことが7日、分かった。
沖縄県民の県内旅行を補助する「おきなわ彩発見キャンペーン」は継続すると発表しました。 観光業界からは「県民だけで予算を使い切れるか疑問だ」との不満の声もあった。 もしそうなら、本土から沖縄に来る人が増えれば増えるほど、感染が広がる可能性が大きくなることになります。 沖縄出身者が働いているという点でいえば、東京、大阪などの大都市が筆頭であり、感染者も追い地域です。 そうした地域から帰省した人の参加はやめてくれと呼びかけられています。 しかし、もしシーミーが目的で帰省した人が参加できないとしたら、帰ってきた意味がありません。 関係者の方々の本音は、シーミーのための帰省はしてほしくないのが、本当の理由かもしれません。
自覚症状で⇒発熱・体調が悪い人はシーミに参加しない方がベストです。
まったくもって当然のことです。熱があったり、セキをしていたりしたら参加すべきではありません。 コロナ禍を別にして、平時であっても体調の悪い人がシーミーに参加するのはやめた方が大人としてのエチケットだと言えます。
開催をするのであれば、規模を縮小し、親族の代表者だけのお祈りを行う。更にまた時間を短縮する事も得策かもしれません。
感染のリスクを減らすために参加者を少なくし、時間も短くするというのは有効かと思います。代表者だけお祈りをするというのもわかります。 しかし、これを突き詰めていくと、2~3人でウートートーし、お線香が消えたら帰る、みたいな話になり、これはもうシーミーとはいえず、ただのお墓参りかも知れません。親族その他が集まってお祈りを捧げ、ごちそうを囲んで歓談するのがシーミーなのですから。
食べ物等については、持ち帰りなど工夫する
たくさんの人々が飲食を共にすれば感染のリスクが高まるので、これもやむを得ないでしょう。 ごちそうは、墓前に供えるだけにし、現場での会食はやめようということです。 ウサンデーはテイクアウト、というわけですね。 ご先祖様はちょっとさびしいでしょうけど。
自宅から墓に向かって祈るなどの方法も検討する
これはもう究極です。シーミーはやるな、といっているのと同じですから。 お墓に向かってといっていますが、仏壇のある家ならトートーメーに向かってウートートーするのもありかもしれません。
ほかにもいろいろ対策が
以上は、県や医師会の呼びかけですが、ほかにもいろいろ対策法があると思います。 まずはマスク。当初は海外を中心にマスクの有効性に疑問を呈する説もありましたが、パンデミックから2年も経つと、マスクが感染防止に効果があることは明確になっています。 シーミーは屋外で行われるので、屋内に比べると感染リスクは低いと思われますが、マスクをするに越したことはありません。 そう考えると、シーミーが普通にできるようになるのは、早くても2023年になりそうです。 したがって2022年はお墓の掃除をメインにして、墓前での宴会などは避けた方が良さそうですね。万一感染者を出したりしたら、ご先祖様を悲しませることになりかねません。
まとめ
2021年に引きつづき、2022年もシーミーではコロナの感染防止対策が必要です。 県や医師会からは、都市部からの帰省者の参加を避けたり、規模を縮小したり、ごちそうを持ち帰ったりすることが推奨されています。 また、コロナ感染拡大を防止する意味で、開催そのものをやめるという選択肢も賢い選択のひとつとされています。 開催する場合、屋外とはいえマスクの装着は必須です。 ワクチンの接種も始まりますが、今年のシーミーには間に合わないでしょう。 どんな形で行うにせよ、感染者を出してご先祖様を悲しませることのないように。 ]]>