自身の遺品を生前に整理しておく方も近年増えているなかで、遺族の立場に立った時の遺品整理も変わらず行われています。 今回は遺品整理に関する知っておきたい知識や、遺品整理に関する問題などの具体的な事例ををご紹介します。 ★後悔しない遺品整理や遺品整理の意味と心の整理の大切さについてもお伝えしていきます。
遺品整理とは何ですか?
そもそも「遺品整理」とはどういう意味を成すのか?漠然とした疑問ですが、お亡くなりになった方の生きてきた軌跡を辿るという大きな意味があります。 さらに、その故人の軌跡や遺品の行方を決める事も大切です。 遺品整理を行う時には、「心の整理」も同時に行われるものです。 故人を偲び形見として手元に保管しておくのも「心の整理」の一つの方法なのです。大切な遺品整理のコツ
遺品整理をする時期とタイミング
遺品整理を行う時期に関しては遺族の心情を考慮したうえで行いましょう。 「喪に服す」という言葉があるように忌中や喪中が明けてから行う方が多いようです。 また、例外として相続に関わる手続き上の理由から、遺品整理の場合は早めに行うこともあります。 何よりもまず遺族の心が落ち着いた時、そのタイミングで遺品整理を始めることで冷静な判断もできるでしょう。 一般的な目安として四十九日法要を終わった頃が良いです。 それまでは心を落ち着ける期間、故人を思い偲ぶ期間として過ごしましょう。大切な遺品を仕分ける
遺品整理を自ら行う場合は、段取りをくんで効率よく整理できるようにしましょう。 遺品をあらかじめジャンル分けしておくとわかりやすく効率よく作業が進められます。 以下は3つに分けた場合の内容になります。あくまで例ですので参考にしてみてください。遺品として必要なもの
形見として残す物、現金や証券、権利書などの重要書類(相続に関わるものは大事に保管する)、実生活で使える用途のあるもの(家具や家電、衣類など)、写真やアルバム(多くある場合は嵩張ってしまうのでデータ化するとコンパクトに保管が可能)etc…必要でない遺品
使用感があり価値がつかないもの(着古した衣類や寝具)、上記で形見分けした後の物、ゴミ、故障品判断がつかない遺品
上記以外の物で必要か不必要かの判断がすぐにはつかないものを一旦保留する意味で置いておきましょう。 最終的に再度精査してみると判断がつくこともあるので、焦って仕分けるのではなく冷静な判断ができるようにしましょう。大切な遺品整理の方法
ご遺族の方が行う
遺族の手によって整理する方法を選ぶ方が多いです。 整理するのと同時に形見分けを行ったり、思い出に触れて感慨深い時間になることでしょう。 直接遺族が行うことでコストも抑えられるメリットがあります。 注意が必要なのは、遺族間で時間や期間を決めて行うことです。 業者を入れる場合と違って期間を区切って行わないとズルズルになってしまい長期間に及んでしまうことがあり、モチベーションを保つことができなくなってしまいます。遺品専門会社に依頼する
遺品整理を専門に行う業者に依頼するケースも近年増えています。 遺族が県外に居る場合やすぐには駆けつけることができない場合に依頼するケースが多いようです。 期日や期間が決まっていますが、立ち合う場合でも時間の調整はできます。 処分をお願いすることもできるのでゴミの廃棄で手間取ることがありません。 デメリットとしては、作業の内容によりますがコストがかかってしまう点、業者といえど他人が家に出入りするのでそこに抵抗のある方は不向きかもしれません。 また、トラブルを回避するために信頼できる業者を探すこと、また場合によってはできるだけ立ち合いをした方が良いかもしれません。 どちらの場合でもそれぞれに良い点と悪い点があります。 どちらが遺族にとって良いかを判断して遺品整理を行いましょう。遺品整理の専門家「遺品整理士」という仕事
「アントキノイノチ」という映画作品でも話題になりました「遺品整理士」。 この遺品整理士とは一般社団法人遺品整理士認定協会が運営する資格で、取得後は認定証書が発行されます。 同時に協会に加盟、協会指定店として遺品整理業を営めます。 その仕事内容は、遺族の心情と向き合い整理していくと同時にリサイクルや廃棄物の処理の知識をいかし、正しく処理します。また、不用品の回収や処分なども請け負ってくれる業者も居ます。 近年メディアでも多く特集されている遺品整理業界ですが、法整備がまだまだ不十分で悪徳な業者が実際に居るのが現実です。遺品整理のコツ
①計画性をもって着手する
②遺品の分類を行う
③処分する物の処分方法は事前にリサーチする
④業者に依頼する際は信頼できる業者に依頼する
⑤できるだけ現場に立ちあうようにする
以上のことを頭において自分の環境にあった遺品整理の方法を模索していきましょう!