主治医に黙ってセカンドオピニオンって受けられる?
医師が疑問に答えるQ&A
大きな病気やけがをしたことがなければ、病院や病院のかかり方について詳しくない、という人がほとんどでしょう。 好評発売中の週刊朝日ムック『いい病院2022』(朝日新聞出版)では、「紹介状ってどこに頼めばいいの?」「セカンドオピニオンは、主治医に黙って受けられる?」など、病院に関する素朴な疑問について答えています。 回答してくれたのは、倉敷中央病院院長の山形専医師と聖路加国際病院相談支援センターの橋本久美子看護師です。![](http://blog.mikuni-ohaka.com/wp-content/uploads/2022/10/pixta_61110225_M-445x297-1.jpg)
■紹介状がなくても、5000円程度支払えば診てもらえることも
例えば最初から大きな病院を受診したいというような場合は、紹介状を持参しなくても診てもらえる病院もあります。 しかしその場合は、初診料とは別に5000円程度(病院によって異なる)の「初診時選定療養費」が必要になります。![](https://mikuni-ohaka.com/wp-content/uploads/2022/10/1fedee0b90326ffccf8a0f0101abd554.png)
週刊朝日ムック「いい病院2021」より
疑問2:病院によって治療の内容は違うの? 最新治療を受けたいときは、どこに行けば受けられる?
![](http://blog.mikuni-ohaka.com/wp-content/uploads/2022/06/6eecc47691551ec5c7add9bff33e567b-730x487-1.jpg)
■指定難病や進行がんなど、標準治療がないことも
一方、厚生労働省の定める指定難病や、がんなどの進行例・再発例では標準治療が決まっていないものもあります。 この場合は、病院や医師によって治療法に違いが出ることもあります。 気になる最新治療ですが、「先進医療」という名称で提供されることが多いようです。 効果や安全性が実証され、いわば保険適用にするかどうか検討中のものといってもいいでしょう。 先進医療は実施承認を受けた病院でのみおこなわれ、先進医療の部分は自己負担となります。 適応条件などが決められていて、だれもが受けられるわけではありません。 主治医に相談して、自分にとってその治療が必要かどうか、適応になるかどうかを見極める必要があります。週刊朝日ムック「いい病院2021」より
セカンドオピニオン(2番目の意見)は、主治医から提示された治療法について、ほかの病院の医師の意見を聞くことができる仕組みです。 セカンドオピニオンでは、これまで受けてきた検査などのデータや、それに基づいた主治医の見解、治療法の選択などをセカンドオピニオン医が検討して、意見を述べます。■主治医に黙ってでは、適切なセカンドオピニオンは聞けない
主治医に黙ってセカンドオピニオンを受けようとすると、検査データや主治医の見解などがそろっていない状況になり、セカンドオピニオン医は適切な意見を述べることがきません。 倉敷中央病院院長の山形専医師はこう話します。 「いまではセカンドオピニオンを受けたいと言われて、イヤな顔をする医師はまずいないでしょう。 逆に、第三者の公平な意見を聞くことができて、医師側も患者さんも納得して治療に臨むことができます。セカンドオピニオンを希望するなら、ためらわずに主治医に申し出てください」 セカンドオピニオンを受ける病院は自分で探すか、あるいは主治医から紹介してもらうこともあります。 なお、主治医の診断や治療法に納得していれば、セカンドオピニオンを受ける必要はありません。(文/別所 文)
※週刊朝日MOOK「手術数でわかるいい病院」創刊20年記念セミナー「医師が本音でトーク“いい治療”は病院選びで決まる!」の第3部で、当日紹介できなかったQ&Aを採録より記事を転用しました。![](https://mikuni-ohaka.com/wp-content/uploads/2021/04/b1e122c6-730x266.png)
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