「エイプリル・フール」の意味・由来とは?

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4月1日は「エイプリル・フール」です。エイプリルフール(April Fools’ Day)とは、毎年4月1日にはうそをついてもよいという風習がある記念日です。

諸説ありますが、イングランドの王政復古の記念祭である「オークアップルデー」に由来があるとされ、日本には大正時代に欧米から伝わった、さらに前に中国から伝来した、などの説があります。

4月1日といえば新年度の始まりの日。1年の中でも新商品発表がもっとも多く、入学式や入社式が行われる日でもあります。

また企業・個人問わず「普段はできない発信」ができる機会として、エイプリルフールの風習は広く認知されてきました。業種問わず、広報PR活動にかか関わるあらゆる方が発信に工夫を加えることができる日ともいえるでしょう。

「エイプリル・フール」をきっかけに広報PR活動をする効果

「エイプリル・フール」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「エイプリル・フール」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「エイプリル・フール」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「エイプリル・フール」を元に発信をする流れ

「エイプリル・フール」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「エイプリル・フール」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「エイプリル・フール」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「エイプリル・フール」を広報PRに活かした事例

「エイプリル・フール」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「エイプリル・フール」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例とポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「エイプリル・フール」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。

事例1.エイプリル・フールを新解釈、「夢を語る」文化を発信

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」などを運営する株式会社PR TIMESは、4月1日に企業・団体・個人の内に秘められた「夢」を発信する「April Dream」プロジェクトを、2020年4月1日(水)より始動することをプレスリリースで発信しました。

「エイプリル・フール(うそ)」ではなく「ドリーム(夢)」を語る「April Dream」として提唱した点が特徴です。多様な企業が#April Dreamのタグのもと、新規事業や商品などを発表するプロジェクトは波及し、2022年で2年目となりました。

さまざまな解釈が可能な記念日だからこそ、切り口次第で多様なキャンペーンを打ち出せることを示す広報PRの事例です。

参考:4月1日に新たな発信文化を。「April Dream」参加企業の募集開始

事例2.「社名変更」のうそで犬用シャンプーの販促にインパクト

アンファー株式会社は、育毛シャンプー「スカルプD」から動物専用シャンプーを発売。社名を「アンファー」から「ワンファー」に変更し、「新入社員犬」を迎えたことをプレスリリースで発表しました。

社名変更や犬の入社などのうそと動物の写真をトップにすえ、エイプリルフール企画であることを冒頭で伝えています。そのうえで、動物用のシャンプーは実際に存在するため、遊び心のあるうそを読みながらスクロールすると、販売ページのリンクを押せる構成です。

架空の話のインパクトで冒頭を読ませてから商品の紹介につなげるプレスリリースは「エイプリル・フール」だからこそできる手法です。

参考:スカルプDから犬用シャンプー発売に伴い社名変更「アンファー」⇒「ワンファー」へ

事例3.Twitterを駆使して「うそ」を本当にする新製品発表

株式会社ウエニ貿易はプロテインブランド「マイルーティーン」と、フタバ食品株式会社が販売するカップかき氷「サクレレモン」とのコラボレーションで「マイルーティーン 甘くないサクレレモン風味BCAAパウダー」を発売することをプレスリリースで発表しました。

4月1日に、「甘くないサクレレモンパウダー」について2社がやりとりするツイートを投稿。すると消費者から実際に欲しいとのコメントがあったため商品化したと、明確なストーリーを描きました。

斬新な新製品と「エイプリル・フール」を組み合わせたプレスリリース自体はベーシックなものですが、SNSでの消費者との交流をフックに、うそを伏線とした発表につなげた広報PRの好事例です。

参考:えっ!?エイプリルフールの冗談がまさかの商品化。「マイルーティーン」と「サクレレモン」コラボ第2弾、甘くないサクレレモンパウダー商品化決定!

「エイプリル・フール」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

4月1日の「エイプリル・フール」は、うそをつく行為が多様な解釈とともに広がり、さまざまなプレイヤーがひねりを加えたメッセージを発信する日です。業態・業種を問わずインパクトのある発信をしたいと思う方や、今は実現不可能でも長期的な視点でステークホルダーに「夢」を伝えたい企業の方にとって、「エイプリル・フール」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。

お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「エイプリル・フール」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

https://prtimes.jp/magazine/today/april-fool/ の記事より転用しました。

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