12月3日「国際障害者デー」とは ― 共に生きる社会のために

糸数CEO

12月3日は、国連が定めた「国際障害者デー」です。

この日は、障害のある人への理解を深め、社会全体で“誰も取り残さない”未来を築くために考える日です。

単なる記念日ではなく、私たち一人ひとりの行動を見直すための大切な機会です。

ここでは、知っておきたい3つのポイントをまとめます。

糸数盛夫

国際障害者デーが大切にする視点は、「障害は環境がつくりだす」という考え方です。

段差があるから車いすが通れない、情報が字幕で提供されないから聞こえない……。

本人の能力の問題ではなく、社会の側にある壁が“障害”をつくります。

だからこそ、環境を整えることで誰もが同じスタートラインに立てる社会が実現します。

動画制作：晃浩

特別扱いをするのではなく、最初から「誰もが利用できる」形を目指すのがインクルーシブの発想です。

ユニバーサルデザインの建物、字幕・手話通訳の導入、視覚障害者への音声案内などは、特定の人だけでなく多くの人にとって便利な仕組みになります。

障害のある人だけでなく、高齢者・子育て中の家族・外国人にも役立つもので、社会全体を豊かにする“共 benefit（共通の利益）”です。

糸数CEO

制度や設備を整えるだけでは十分ではありません。

心のバリアをなくすには、「知ること」「接すること」「尊重すること」が欠かせません。

学校や職場での交流、当事者の声を聞く機会、正しい情報の発信など、小さな一歩の積み重ねが社会を大きく変えていきます。

動画制作：晃浩

★国際障害者デーは、障害の有無を超えて「誰もが安心して自分らしく生きられる社会」を考える日です。

障害は特別な問題ではなく、私たち全員に関わるテーマ。

今日という日をきっかけに、身の回りの“壁”を一つずつ取り除く行動を始めたいものです。