年を取ると、家族から「交通事故が心配だから、車の運転はしないでほしい」と頼まれることもあるでしょう。
実は、運転免許証の返納は無料で行うことができます。
しかも、商品やサービスの割引などが受けられるメリットもあるのです。
そこで、本記事では、運転免許証返納の手続きの仕方やメリットについて、詳しく解説していきます。
目次 [非表示]
1 免許返納の手続きとは?
2 免許返納のメリットとは?
3 自主返納の手続きは無料! 鉄道や飲食店の料金割引などの特典もあり
1 免許返納の手続きとは?
年を取り身体能力や判断力が低下し、車の運転に自信がなくなった場合、運転免許証を自主的に
返納することができます。これを「自主返納」といいます。
自主返納には年齢制限はありません。現在持っている「運転免許証」が有効期限内でなければ、
誰でも行うことが可能です。
ただし、「運転免許の停止・取り消し処分の基準に該当している」「運転免許が停止中である」「初心運転者制度の再試験基準に該当している」といった場合は、自主返納することができません。
手続きは、住んでいる地域の管轄である「警視庁」「警察署」「各運転免許センター」で行います。
手続きに必要なのは、運転免許証のみです。手数料も一切かかりません。
万が一、運転免許証を紛失してしまった場合は「住所・氏名・生年月日」を証明することができる
「住民票」や「マイナンバーカード」を持っていきましょう。
運転免許証の代わりになる公的な身分証明書がほしい場合は、「運転経歴証明書」の発行を
申請することをおすすめします。ただし、手数料が1100円かかります。
また、申請の際には写真(縦3センチ×横2.4センチ・カラー・無背景・無帽・正面・撮影日が申請前6ヶ月以内)が必要です。自主返納と同時に運転経歴証明書を発行することも可能ですが、返納してから5年以内であればいつでも申請することができます。
自主返納の際に気をつけたいのが、運転免許そのものが取り消されてしまうということです。
運転経歴証明書は公的な身分証明書の代わりになりますが、運転をしてもよいという証明書ではありません。
返納後に車を運転したい場合、もう一度、適性試験・学科試験・技能試験に合格する必要があります。
試験の一部が免除されるというような特例は一切ないのです。
2 免許返納のメリットとは?
運転免許証を自主返納すると、「高齢者運転免許自主返納サポート協議会」に加盟してるお店や会社、
美術館などで、商品やサービスの料金割引やプレゼントの贈呈といった特典を受けることができます。
例えば、タクシー・バス・鉄道の運賃割引をはじめ、飲食店や美術館の料金割引、電動車いす購入料金の割引などが挙げられます。特典を受けるためには、運転経歴証明書を提示する必要があるため、
忘れずに持参するようにしましょう。
3 自主返納の手続きは無料! 鉄道や飲食店の料金割引などの特典もあり
基本的には、現在持っている運転免許証が有効期限内でなければ、誰でも
自主返納することができます。
返納の手続きにかかる手数料は無料です。
自主返納をすると、タクシー・バス・鉄道の運賃割引をはじめ、飲食店や美術館の料金割引が受けられます。
今後、車を運転するつもりがないのであれば、自主返納を検討してみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部